午前様
「いつもは門限を守っているのに、今日は午前様をしてしまった」などのように使う「午前様」という言葉。
「午前様」は、音読みで「ごぜんさま」と読みます。
「午前様」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「午前様」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
午前様の意味
「午前様」には次の意味があります。
・夜遅くまで酒を飲んだり遊んだりして、午前零時を過ぎて帰宅すること。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)
「午前様」をわかりやすく言うと「日付をまたいで夜中の午前零時を過ぎてから帰宅することや、その人」のことで、ネガティブな意味合いを多少含むときに使用します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だから、午前様はいけないいけないと思いつつも、帰りたくなくて遅くなってしまったのだ。
(出典:宮部みゆき『模倣犯-下』)
・当時の私には、午前様になるなんてとんでもないことだった。
(出典:阿川佐和子『走って、ころんで、さあ大変』)
・大きな事件でも発生しようものなら、連日が「午前様」になる。
(出典:内田康夫『贄門島(にえもんじま)上』)
・また午前様か、と反町は思った。
(出典:森博嗣『G 2 θは遊んでくれたよ』)
・帰ってくるのは午前様。
(出典:馳星周『夜光虫』)
類語
・朝帰り (あさがえり)
意味:よそで夜を過ごし、朝になって家に帰ること。(出典:デジタル大辞泉)
・酔っ払う (よっぱらう)
意味:ひどく酒に酔う。泥酔する。(出典:デジタル大辞泉)
・酩酊 (めいてい)
意味:過度の飲酒や薬物の吸飲などで、大脳が軽い麻痺を起こし、自己抑制や判断力が低下し、誇大妄想的気分になった状態。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・帰宅 (きたく)
意味:家に帰ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・くだを巻く (くだをまく)
意味:とりとめのないことをしつこく言う。(出典:デジタル大辞泉)