英断
「大英断を下す。」などのように使う「英断」という言葉。
「英断」は、音読みで「えいだん」と読みます。
「英断」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「英断」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
英断の意味
「英断」には次の意味があります。
・きっぱりと事を決めること。また、すぐれた決断。(出典:デジタル大辞泉)
「すぐれていて、はっきりとした判断」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・もちろん当時の知識としては和算が洋算より劣っていたとはいわれぬ。しかもこの実際上の必要があるために大英断をもって洋算が採用された。
(出典:三上義夫『文化史上より見たる日本の数学』)
・今夜の一挙が兵部としては非常な英断だということもよくわかっている。
(出典:大佛次郎『赤穂浪士(下) 〓あり』)
・これは従来の教育法に対して最も英断な斧鉞を加えようとするものです。
(出典:与謝野晶子『文化学院の設立について』)
・この英断は、四年前に着任した高階病院長の性格によるところが大きい。
(出典:海堂尊『チーム・バチスタの栄光(上)』)
・嗚呼、彼が遷都の英断も、かくの如くにして、空しく失敗に陥り了りぬ。
(出典:芥川竜之介『木曽義仲論』)
類語
・決断(けつだん)
意味:意志をはっきりと決定すること。(出典:デジタル大辞泉)
・勇断(ゆうだん)
意味:勇気のある決断。思いきりよく決めること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・果断(かだん)
意味:思い切って物事を行なうこと。決断力のあること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・裁断(さいだん)
意味:物事の善悪・適否を判断して決めること。(出典:デジタル大辞泉)