首尾一貫
「首尾一貫した態度」などのように使う「首尾一貫」という言葉。
「首尾一貫」は、音読みで「しゅびいっかん」と読みます。
「首尾一貫」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「首尾一貫」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
首尾一貫の意味
「首尾一貫」には次の意味があります。
・方針や考え方などが始めから終わりまで変わらないで、筋が通っていること。(出典:デジタル大辞泉)
「首」は「はじめ」、「尾」は「おわり」を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・言うことと、やることが首尾一貫しないのは、知識人だけの通弊ではない。
(出典:養老孟司『涼しい脳味噌』)
・おまけにぼくには、首尾一貫した嘘をつく用意もできていなかった。
(出典:ハインライン『夏への扉』)
・この点は悪く言えば、情に溺れ易くまた首尾一貫しないことにも通じる。
(出典:木村裕主『ムッソリーニを逮捕せよ』)
・それが首尾一貫した形で登場するために不可欠な条件は、以下である。
(出典:ヴェブレン/高哲夫訳『有閑階級の理論 ―制度の進化に関する経済学的研究』)
・かくの如くに日向の里人の神様信仰というものは首尾一貫を欠いている。
(出典:坂口安吾『安吾新日本風土記』)
類語
・一貫(いっかん)
意味:一つの方針・方法・態度で、始めから終わりまでつらぬき通すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・終始一貫(しゅうしいっかん)
意味:態度・状態などが、始めから終わりまでずっと変わらないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・終始(しゅうし)
意味:同じ態度・状態・内容などが、始めから終わりまで続くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・貫徹(かんてつ)
意味:意志・方針・考え方などを貫き通すこと。最後までくじけずに続けること。(出典:デジタル大辞泉)