横柄
「横柄な奴」などのようにあまり良い意味では使わない「横柄」という言葉。
ちょっと読みにくいですが「おうへい」と読みます。
「横柄」とはどのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「横柄」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
横柄の意味
「横柄」には次の意味があります。
・いばって、人を無視した態度をとること。無礼、無遠慮なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「横柄」はもともと「押柄(おしから)」という言葉であり、「押柄(おしから)」を音読みして「押柄(おうへい)」になり、「横」の字を当てて「横柄」になったとされています。
「横柄」は「押柄」や「大柄(おおへい)」と表記することもありますが、一般的には「横柄」と書くことが多いです。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・いったいこの男はどんな権利があってこのような横柄な口をきくのか。
(出典:沢木耕太郎『一瞬の夏』)
・腰をおろすと、彼女は横柄な態度で、ドイツ文学に関する質問を始めた。
(出典:モーム/篠原慎訳『諜報員アシェンデン』)
・フィリップの受けた教育の話を聞くと、彼の態度はますます横柄になった。
(出典:モーム/北川悌二訳『人間の絆(上)』)
・その横柄さは、ついぞ誰にも見かけたことのないほどのものであった。
(出典:ルソー/桑原武夫訳『告白(下)』)
・朱房のついた十手でじぶんの肩を叩きながら、いかにも横柄そうに口をきいた。
(出典:山本兼一『狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎』)