あまた
「あまたの意見」などのように使う「あまた」という言葉。
「あまた」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「あまた」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
あまたの意味
「あまた」には次の意味があります。
・数量の多いさま。たくさん。多く。名詞的にも用いる。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと「数や量がたくさんある様子」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・走りながら、夜の中で出会ったあまたの生きものたちを喰らっていった。
(出典:川上弘美『蛇を踏む』)
・かなり近づいたところで、なおよく見ると、船の上にはあまたの人間がいた。
(出典:澁澤龍彦『高丘親王航海記』)
・それでもあまたの町が森に没し、人が生きられる場所は極度に狭まった。
(出典:千葉暁『アルス・マグナ2 大いなる秘法 光と闇の双生児』)
・あまたの首を人形のごとく落としてきたように、妾の首ももぐがよい。
(出典:雪乃紗衣『彩雲国物語 外伝 1 朱にまじわれば紅』)
・目の前にはあまたの星が散り、気を失ってしまったほうがましだと思ったという。
(出典:内田春菊『ファザーファッカー』)
類語
・多量(たりょう)
意味:分量の多いこと。また、そのさま。大量。(出典:デジタル大辞泉)
・許多(きょた)
意味:数の多いこと。多数。(出典:デジタル大辞泉)
・豊富(ほうふ)
意味:豊かであること。ふんだんにあること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・巨多(きょた)
意味:常に多いこと。きわめて多いさま。きょた。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・百千(ひゃくせん)
意味:数の多いこと。たくさん。(出典:デジタル大辞泉)