挙止
「挙止進退」などのように使う「挙止」という言葉。
「挙止」は、音読みで「きょし」と読みます。
「挙止」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「挙止」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
挙止の意味
「挙止」には次の意味があります。
・立ち居振る舞い。(出典:デジタル大辞泉)
「挙止」をわかりやすく言うと、「何気なく行っている動作。立ち振る舞い。」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・こんな青年が警視庁にいるとは信じ難いほど、優雅な挙止をもっていた。
(出典:久生十蘭『金狼』)
・元来、宋江も酒はつよい。ただ挙止やことばが静かなだけで、酒量は誰にも負けはとらない。
(出典:吉川英治『新・水滸伝(三)』)
・それまでの重々しい挙止とは別人のような、電光石火の動作であった。
(出典:山田風太郎『伊賀の聴恋器』)
・彼等の女性に対する挙止は、私がいまだかつて見たものの中で、最も見事に騎士的だからである。
(出典:モース・エドワード・シルヴェスター『日本その日その日』)
・彼女はトップを争う実力の持ち主で、日常の挙止も落ちついていた。
(出典:三浦綾子『続泥流地帯 草のうた』)
類語
・行い(おこない)
意味:物事をすること。(出典:デジタル大辞泉)
・振舞(ふるまい)
意味:事を行なう様子、態度。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・為業(しわざ)
意味:あることを行なうこと。また、その行為。(出典:デジタル大辞泉)
・仕業(しわざ)
意味:あることを行なうこと。また、その行為。(出典:デジタル大辞泉)
・行動(こうどう)
意味:あることを目的として、実際に何かをすること。(出典:デジタル大辞泉)