杓子定規
「杓子定規な考え方」のように使う「杓子定規」という言葉。
「杓子定規」は、音読みで「しゃくしじょうぎ」と読みます。
「杓子定規」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「杓子定規」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
杓子定規の意味
「杓子定規」には次の意味があります。
・すべてのことを一つの標準や規則に当てはめて処置しようとする、融通のきかないやり方や態度。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「杓子定規」をわかりやすく言うと「対応の仕方に柔軟性がない」ということです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そう考えると、官庁の杓子定規も、捨てたものではないのかもしれない。
(出典:養老孟司『脳の見方』)
・おまえのように杓子定規に考えていては、とても刀の目利きなどできぬぞ。
(出典:山本兼一『狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎』)
・ただ人間関係というものは、そうそう杓子定規にばかり行くものではない。
(出典:阿刀田高『詭弁の話術』)
・杓子定規の考え方しかできないようでは意味がない。
(出典:茅田砂胡『スカーレット・ウィザード 第1巻』)
・まるで準備した文章を棒読みしているような、てきぱきと杓子定規な声だった。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 6 ハリー・ポッターと謎のプリンス(上)』)
類語
・堅物(かたぶつ)
意味:きまじめで、融通の利かない人。(出典:デジタル大辞泉)
・頑固(がんこ)
意味: かたくなで、なかなか自分の態度や考えを改めようとしないこと。出典:デジタル大辞泉)
・硬派(こうは)
意味: 自分たちの意見や主義を強く主張し押し通そうとする一派。強硬派。(出典:デジタル大辞泉)
・生真面目(きまじめ)
意味:まじめすぎて融通がきかないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・厳格(げんかく)
意味: 規律や道徳にきびしく、不正や 怠慢を許さないこと。(出典:デジタル大辞泉)