恙無い
「恙無く終わった。」などのように使う「恙無い」という言葉。
「恙無い」は、訓読みで「つつがない」と読みます。
「恙無い」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「恙無い」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
恙無いの意味
「恙無い」には次の意味があります。
・病気・災難などがなく日を送る。平穏無事である。(出典:デジタル大辞泉)
「恙無い」の意味をわかりやすく言うと「問題なく無事である」です。
「恙」は「心配事・病」の意味があり、それが「無い」ということなので、「無事に」などの意味を持ちます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ついに真夜中頃恙無く村に到着し、僧は告解者の許へと案内された。
(出典:The Creative CAT『千里眼の村』)
・あのモラル、「恙無く日々を生きつつ長生きをする」という形を破壊するために。悪は、孤独をつくる。
(出典:秋山駿『人生の検証』)
・終業式の翌日の我孫子家訪問は、恙無く終了しました。
(出典:若合春侑『無花果日誌』)
・出しぬけの隠居願で、御支配筆頭松平伊勢守様も御奉行三上筑前守様もあべこべに肝をぬかれ、麟太郎の家督も万々恙無く行ったわ。
(出典:子母沢寛『父子鷹 下巻』)
類語
・平穏無事(へいおんぶじ)
意味:穏やかで、何も変わったこともなく安らかであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・穏やか(おだやか)
意味:静かでのどかなさま。安らか。(出典:デジタル大辞泉)
・安らか(やすらか)
意味:穏やかで変わったことのないさま。平安なさま。(出典:デジタル大辞泉)
・安穏(あんのん)
心静かに落ち着いていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)