仕事
「希望していた仕事に就く」などのように使う「仕事」という言葉。
「仕事」は、重箱読みで「しごと」と読みます。
「仕事」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「仕事」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
仕事の意味
「仕事」には次の三つの意味があります。
1 何かを作り出す、または、成し遂げるための行動。
2 生計を立てる手段として従事する事柄。職業。
3 したこと。行動の結果。業績。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
仕事の意味①「何かを作り出す、または、成し遂げるための行動。」
「仕事」の一つ目の意味は「何かを作り出す、または、成し遂げるための行動。」です。
目的を果たすためにやらなければならないことを指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その仕事に没頭するあまり、私の存在などどこへやらという風であった。
(出典:三上於菟吉『踊る人形』)
・自然彼は、町の酒場を歴訪するのがその日その夜の重大な仕事であった。
(出典:丘丘十郎『地球発狂事件』)
・結局、みんなロボットに仕事をやらせて、自分は楽をしたいんですな。
(出典:チャペック・カレル『RUR』)
類語
・用事(ようじ)
意味:しなくてはならない事柄。用件。(出典:デジタル大辞泉)
・用務(ようむ)
意味:なすべきつとめ。課せられている仕事。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・義務(ぎむ)
意味:人がそれぞれの立場に応じて当然しなければならない務め。(出典:デジタル大辞泉)
仕事の意味②「生計を立てる手段として従事する事柄。職業。」
「仕事」の二つ目の意味は「生計を立てる手段として従事する事柄。職業。」です。
生計を立てるための金銭を得る目的で行う事柄です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一日の仕事を終え帰路につきつつある彼女等は決して急ごうとはしない。
(出典:飯田蛇笏『茸をたずねる』)
・その頃わたしは仕事の都合で毎朝早く往来を歩かなければならなかった。
(出典:魯迅『些細な事件』)
・ただし食い物をあたえる代りに、彼にも相当の仕事をさせるのであった。
(出典:岡本綺堂『くろん坊』)
類語
・職業(しょくぎょう)
意味:生計を維持するために、人が日常従事する仕事。生業。職。(出典:デジタル大辞泉)
・渡世(とせい)
意味:生活していくための職業。なりわい。生業。稼業(かぎょう)。(出典:デジタル大辞泉)
・生業(なりわい)
意味:生計を立てるための職業。世渡りの手段。なりわい。(出典:精選版 日本国語大辞典)
仕事の意味③「したこと。行動の結果。業績。」
「仕事」の三つ目の意味は「したこと。行動の結果。業績。」です。
何らかの目的のために行ったことの結果です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私のこの仕事はまたTによつて完成されたものであることを私は忘れません。
(出典:伊藤野枝『「婦人解放の悲劇」自序』)
・それに、お前の仕事のなっとらんことは、この町で知らぬ者はないぞ。
(出典:海野十三『雷』)
・人の一生を知るには、その人のなした仕事を知るだけでは十分でない。
(出典:愛知敬一『ファラデーの伝』)
類語
・業績(ぎょうせき)
意味:事業や研究などの上での成果。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・成果(せいか)
意味:あることをして得られたよい結果。(出典:デジタル大辞泉)
・出来(でき)
意味:ものができること。できあがること。また、できあがったもの。(出典:デジタル大辞泉)