腹黒い
「善良そうに見えて腹黒い」などのように使う「腹黒い」という言葉。
「腹黒い」は、訓読みで「はらぐろい」と読みます。
「腹黒い」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「腹黒い」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
腹黒いの意味
「腹黒い」には次の意味があります。
・心に何か悪だくみをもっている。陰険で意地が悪い。(出典:デジタル大辞泉)
「腹黒い」を分かりやすく言うと「表面上は普通でありながら、悪知恵が働く様子」です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼女に近づいてくる腹黒い男たちから彼女を守るのが私の役目です。
(出典:東野圭吾『容疑者Xの献身』)
・あの腹黒いクモめがまだほかへみんなを移していないことをいのるばかりだ。
(出典:アリグザンダー『(プリデイン物語5)タラン・新しき王者(完)』)
・だからああいった連中の性質の腹黒さを呑み込んでいるだろう。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(上)』)
・葵の王子様がそんなにも腹黒い人だったなんて、絶対に思いたくない。
(出典:早見裕司『メイド刑事2』)
・どんな腹黒いしわざが、こんなに早くあの美しい体を歪めてしまったのか。
(出典:ジッド/石川淳訳『背徳者』)
類語
・狡賢い(ずるがしこい)
意味:悪知恵がはたらく。狡猾(こうかつ)である。悪賢い。(出典:デジタル大辞泉)
・陰険(いんけん)
意味:表面は何気なく装いながら、心の内に悪意を隠しているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・狡猾(こうかつ)
意味:わるがしこくてずるいこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・小賢しい(こざかしい)
意味:何かにつけて要領よく振る舞っている。悪賢くて抜け目がない。(出典:デジタル大辞泉)
・悪達者(わるだっしゃ)
意味:芸能など、巧みではあるが実質・内容が伴わないこと。また、その人や、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)