美人局
「美人局にあってしまった」などのように使う「美人局」という言葉。
「美人局」は、熟字訓読みで「つつもたせ」と読みます。
「美人局」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「美人局」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
美人局の意味
「美人局」には次の意味があります。
・ 夫婦または内縁の男女が共謀して、女が他の男と密通し、それを言いがかりとしてその男から金銭などをゆすり取ること。なれあい間男。(出典:デジタル大辞泉)
美人局をわかりやすくいうと、旦那がいる女性が、お金目的で他の男を誘惑し、だますことです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あとになってそれが美人局であることを知って慌てました。
(出典:姉小路祐『殺意の法廷』)
・言わばまったくその気がないのに美人局にあったようなものです。
(出典:小林泰三『玩具修理者』)
・最初はこうした男女の組合せとしては、最もなしやすい美人局を稼業とした。
(出典:菊池寛『恩讐の彼方に』)
・誘われたから出て行って、翌日に彼氏に殴られるなんて、美人局みたいだ。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第4巻』)
・社長は美人局と言ったが、こっちも必死なんです。
(出典:高杉良『金融腐蝕列島(下)』)
類語
・恐喝(きょうかつ)
意味:相手の弱みなどにつけこみおどすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・強奪(ごうだつ)
意味:暴力や脅迫などで、強引に奪い取ること。(出典:デジタル大辞泉)
・劫掠(ごうりゃく)
意味:おどして奪い取ること。(出典:デジタル大辞泉)
・ハニートラップ
意味:主に女性の諜報員が男性に仕掛けるものをいう。(出典:デジタル大辞泉)
・強取(きょうしゅ)
意味:無理やりに奪い取ること。(出典:デジタル大辞泉)