双方
「双方の意見」などのように使う「双方」という言葉。
「双方」は、音読みで「そうほう」と読みます。
「双方」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「双方」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
双方の意味
「双方」には次の意味があります。
・関係するものの両方。あちらとこちら。(出典:デジタル大辞泉)
2つの物事が関与している状況・環境下においてそのどちらもという意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・双方の声がだんだんに高くなったので、内から又ひとりの侍が出て来た。
(出典:岡本綺堂『半七捕物帳』)
・全国的なサッカー人気のおかげもあって、双方共に部員数は少なくない。
(出典:若月京子『トラブル・トラブル』)
・その一つを怠っては双方ともにその目的を達することが困難であります。
(出典:喜田貞吉『融和促進』)
・私はこの双方の点においてよく彼の心を見抜いていたつもりなのです。
(出典:夏目漱石『虞美人草』)
・二人の関係を其処まで進ませた罪は、どうしても双方にあると己は思う。
(出典:谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』)
類語
・両方(りょうほう)
意味:二つあるものの二つとも。双方。両者。(出典:デジタル大辞泉)
・互い(たがい)
意味:相対する関係にある二者。双方。(出典:デジタル大辞泉)
・両者(りょうしゃ)
意味:両方の者。双方。(出典:デジタル大辞泉)
・両陣(りょうじん)
意味:対立する二つの陣。敵味方両方の陣営。(出典:デジタル大辞泉)
・いずれも
意味:どれも。だれも。それぞれ。(出典:デジタル大辞泉)