虚無
「虚無感を感じる」などで使われる「虚無」という言葉。
「きょむ」や「きょぶ」、「こむ」などと読むことができます。
この記事では「虚無」の意味や使い方について、書籍などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
虚無の意味
「虚無」には次の意味があります
・何も存在せず空虚なこと。特に、価値のある本質的・本源的なものの存在しないこと。(出典: 大辞林 第三版 )
虚無という言葉の意味をわかりやすくいうと、「何もなくなってしまった」「心にぽっかりと穴が開いてしまった」などの意味になります。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・その瞳は虚無の空間を覗き込んでいるかのように感情が欠落している。
(出典:九里史生『SAO Web 01』)
・僕は決して、絶望の末の虚無みたいなものになっているわけではない。
(出典:太宰治『パンドラの匣』)
・ただ胸の奥底に開いた虚無の穴が、深さを増したような感覚があるだけだ。
(出典:三雲岳斗『カーマロカ 将門異聞』)
・今まで何処でどうしていたのか、その表情は虚無を見つめている者のそれだ。
(出典:菊地秀行『吸血鬼ハンター14 D-妖兵街道』)
・かような形成は人間の条件が虚無であることによって可能である。
(出典:三木清『人生論ノート』)