下劣
「下劣な行為」などのように使う「下劣」という言葉。
「下劣」は、音読みで「げれつ」と読みます。
「下劣」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「下劣」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
下劣の意味
「下劣」には次の意味があります。
・下品で卑しいこと。道義的に下等であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「下劣」をわかりやすく言うと、「品のなく道徳的に劣っていること」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・度のすぎた下劣さは、怒りのエネルギーをかえって殺そぐのかもしれない。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 03 雌伏篇』)
・一言でいえばお下劣路線に軌道修正して売り上げ挽回をはかったわけだ。
(出典:大槻ケンヂ『のほほん雑記帳』)
・下劣な一言を残して背を向けたベイを、彼女は制止しようとしなかった。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 03 雌伏篇』)
・ふたりは幸福になりそうにもないし、あの人の人柄はあのとおり下劣だし!
(出典:オースティン/伊吹知勢訳『高慢と偏見(下)』)
・わしはしょっちゅうといっていいほど愚かで、しかも下劣になるんだよ。
(出典:ドストエフスキー/工藤精一郎訳『未成年(下)』)
類語
・下品(げひん)
意味:品格・品性が劣ること。卑しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・がらっぱち
意味:言動が粗野で、落ち着きに欠けること。また、そういう人や、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・卑猥(ひわい)
意味:いやしくみだらなこと。つつしみがなく下品なこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・下等(かとう)
意味:物の品質・程度や、品性が劣っていること。また、そのさま。低級。(出典:デジタル大辞泉)
・品無し(しななし)
意味:品がない。下品だ。(出典:デジタル大辞泉)