主観
「主観で判断する」などのように使う「主観」という言葉。
「主観」は、音読みで「しゅかん」と読みます。
「主観」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「主観」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
主観の意味
「主観」には次の意味があります。
・その人ひとりのものの見方。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言えば、その人独自の物事の捉え方、考え方、感じ方の事です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・スピードがかなりのものかどうかなんてのは、個人の主観によるものだ。
(出典:東野圭吾『天使の耳』)
・主観だけの世界では、記憶を失うことは死と同じなのではないだろうか。
(出典:半村良『炎の陰画』)
・しかし時間はわれらの意識現象を統一するために主観が設けた概念である。
(出典:倉田百三『愛と認識との出発』)
・主観は対象を構成することによって対象を認識すると主張されるのである。
(出典:三木清『哲学入門』)
・そう云う人にはこんな象徴もやはり主観的価値のあるものであります。
(出典:夏目漱石『創作家の態度』)
類語
・自我(じが)
意味:哲学で、知覚・思考・意志・行為などの自己同一的な主体として、他者や外界から区別して意識される自分。(出典:デジタル大辞泉)
・エゴ
意味:自我。(出典:デジタル大辞泉)
・主張(しゅちょう)
意味:自分の意見や持論を他に認めさせようとして、強く言い張ること。また、その意見や持論。(出典:デジタル大辞泉)
・所見(しょけん)
意味:ある事についての意見、考え。(出典:デジタル大辞泉)
・見解(けんかい)
意味:物事に対する考え方や価値判断。(出典:デジタル大辞泉)