鼎談
「鼎談が行われた」などのように使う「鼎談」という言葉。
「鼎談」は、音読みで「ていだん」と読みます。
「鼎談」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「鼎談」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
鼎談の意味
「鼎談」には次の意味があります。
・三人が向かい合って話をすること。また、その話。(出典:デジタル大辞泉)
言い換えると、3人で行う会談のことです。
3人と決まっていることが、他の「会談」「対談」等といった言葉と違うところです。
「鼎」は「かなえ」とも読み、3本脚の金属の器のことを表しています。
また、三方が向かい合う、という意味もあります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・いつだったか週刊誌をめくっていると芸能人の男が三人で鼎談をやっていた。
(出典:アン・マキャフリー『恐竜惑星シリーズ(全2巻) 1 惑星アイリータ調査隊』)
・たとえば、先の鼎談に参加した人の方が適切な人選だったことは明らかなのだから。
(出典:石原千秋『ケータイ小説は文学か』)
・この点に関しても、実は、この鼎談には答えが用意されている。
(出典:鹿島茂『オール・アバウト・セックス』)
・だが金沢の態度がわたしに好意的であり同情的であったため、この日の鼎談はむしろ愉快ですらあった。
(出典:鮎川哲也『死者を笞打て』)
・それよりも前だったか後だったか、金田一京助博士と野球の弓館小鰐(ゆだてしょうがく)君と、私との三人が、ラジオで鼎談会をやったことがある。
(出典:野村胡堂『胡堂百話』)
・正宗白鳥と田村秋子さんと三人で、「婦人之友」で鼎談をしたことがある。
(出典:戸板康二『新々ちょっといい話』)
・この鼎談は、まだ誰の単行本にも入っていない。
(出典:吉行淳之介『犬が育てた猫』)
・舞台にはソファを置き、二部の幕開けは広末と宣伝の樺沢と私の三人の鼎談という趣向だった。
(出典:松永真理『iモード事件』)