鶏口牛後
「鶏口牛後の気持ちで起業した」などのように使う「鶏口牛後」という言葉。
「鶏口牛後」は、音読みで「けいこうぎゅうご」と読みます。
「鶏口牛後」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「鶏口牛後」の意味や使い方や類語について、用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
鶏口牛後の意味
「鶏口牛後」には次の意味があります。
・たとえ小さな組織でもそのリーダーになるべきで、大きな組織の下っぱに甘んじていてはいけないということ。(出典:四字熟語辞典)
「鶏口」は「小さな団体の長」、「牛後」は「大きな団体の従者」を意味します。
「鶏口牛後」は中国の故事にある「鶏口となるも牛後となることなかれ」という言葉に由来します。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・鶏口牛後の気持ちで、就職せずに起業した。
・強豪校でレギュラーになれないなら、鶏口牛後を望んで弱小校でレギュラー入りを選ぶ。
・脱サラをして、小さな居酒屋を始めた。鶏口牛後だ。
類語
・鯛の尾より鰯の頭(たいのおよりいわしのかしら)
意味:大きな団体の属員になるよりは、小さな団体でも、そのかしらとなることのほうがよいということ(出典:精選版 日本国語大辞典)
・芋頭でも頭は頭(いもがしらでもかしらはかしら)
意味:どんなにつまらないもの、小さな集団の長でも、長に変わりはないということ。
・大鳥の尾より小鳥の頭(おおとりのおよりことりのかしら )
意味:大きな組織の下っ端よりも、小さな組織のトップでいる方がいい。
・鶏尸牛従(けいしぎゅうしょう)
意味:大きな組織で上役の言いなりになるよりも、小さな組織で上に立つほうがよいということ。(出典:四字熟語辞典)