魑魅魍魎
「魑魅魍魎がはびこる」などのように使う「魑魅魍魎」という言葉。
「魑魅魍魎」は、音読みで「ちみもうりょう」と読みます。
「魑魅魍魎」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「魑魅魍魎」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
魑魅魍魎の意味
「魑魅魍魎」には次の意味があります。
・いろいろな化け物。さまざまな妖怪変化(へんげ)。(出典:デジタル大辞泉)
「魑魅魍魎」をわかりやすく言うと「いろいろな化け物や妖怪」です。
「魑魅魍魎」の漢字一文字ずつの訓読みは、全て「もののけ」や「すだま」と読みます。
妖怪・化け物が集まっていることから、「いろいろな」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・魑魅魍魎の類ってのは、人に見えないのが基本だろう。
(出典:西尾維新『化物語(上)』)
・いもしない魑魅魍魎に怯えて白い顔をさらに白くしているのが不憫でならなかった。
(出典:小野不由美『悪夢の棲む家 (上) 挿絵あり』)
・しかし、お竹さんは魑魅魍魎の如く、私の行くところ、どこにも潜んでいるのである
(出典:上林暁/坪内祐三編『禁酒宣言 ―上林暁・酒場小説集』)
・まさに人間の内部においては魑魅魍魎が跳梁跋扈しているのである。
(出典:里中哲彦『鬼平犯科帳の真髄』)
・わしもそなたもいわば人外の化生、魑魅魍魎のたぐいかも知れぬ。
(出典:山田正紀『闇の太守』)
類語
・幻妖(げんよう)
意味:正体のわからない化け物。(出典:デジタル大辞泉)
・怪異(かいい)
意味: 化け物。 (出典:デジタル大辞泉)
・幽鬼(ゆうき)
意味:おばけ。(出典:大辞林 第三版)
・異形(いぎょう)
意味:形や型が普通とは変わっているもの。(出典:デジタル大辞泉)
・妖怪変化(ようかいへんげ)
意味:人知を超えた不思議な化け物。(出典:大辞林 第三版)