首を捻る
「首を捻って考え込む」などのように使う「首を捻る」という言葉。
「首を捻る」は、「くびをひねる」と読みます。
「首を捻る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「首を捻る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
首を捻るの意味
「首を捻る」には次の意味があります。
・理解できずに考えこむ。また、疑わしく思ったり不賛成の意を示したりする。(出典:デジタル大辞泉)
疑問、不満、不賛成などの気持ちで考え込むときの動作から、考え込んだり賛成でないことを意味する言葉になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・マッダレーナは息を継いで、首を捻って司教の部屋のある建物を眺めた。
(出典:坂東眞砂子『旅涯ての地(下)』)
・テレビでも観て待っているよう紫に言うと、彼女はテレビの前で首を捻る。
(出典:片山憲太郎『紅 第1巻』)
・友達と言われても首を捻らざるをえないのだが、それは黙っていた。
(出典:茅田砂胡『大鷲の誓い デルフィニア戦記外伝』)
・では胎児はどこに行ったのでしょうかと、私らは首を捻ったものです。
(出典:乾くるみ『Jの神話』)
・最後の犠牲者が出た家で部屋を改めながら、シルフィードは首を捻った。
(出典:ヤマグチノボル『ゼロの使い魔 外伝 タバサの冒険 1』)
類語
・小首をかしげる(こくびをかしげる)
意味:首をちょっと傾けて考えをめぐらす。また、不審に思ったり不思議に思ったりして首をちょっと傾ける。(出典:デジタル大辞泉)
・怪訝(けげん)
意味:わけが分からなくてなっとくがいかない様子。また、不思議に思うこと。あるいは、そのようなさま。多く「けげんな顔」の形で用いる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・訝る(いぶかる)
意味:疑わしく思う。怪しく思う。(出典:デジタル大辞泉)
・知恵を絞る(ちえをしぼる)
意味:あれこれと一所懸命考える。考えをめぐらせて最善の方法を見いだそうと努力する。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・思い巡らす(おもいめぐらす)
意味:いろいろと考えてみる。あれやこれやと思案する。思い回す。(出典:デジタル大辞泉)