風潮
「時代の風潮」などのように使う「風潮」という言葉。
「風潮」は、音読みで「ふうちょう」と読みます。
「風潮」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「風潮」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
風潮の意味
「風潮」には次の意味があります。
・時代の推移に伴って変わる世の中のありさま。(出典:デジタル大辞泉)
「風潮」はもともと「風に従って流れる潮流」という意味ですが、転じて比喩的に「時代によって変わる世相」という意味で使われます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分の頭が他人と比べていいか悪いかということを気にする風潮がある。
(出典:齋藤孝『「できる人」はどこがちがうのか』)
・テレビに出られないうちは、まだダメと考える風潮が世間にできている。
(出典:吉行淳之介『贋食物誌』)
・だが困るのは、なんでもかんでも西洋風がいいと思う風潮じゃないか。
(出典:高田宏『言葉の海へ』)
・ また、わたしがそれをやると、藩のなかにその風潮がひろがりかねない。
(出典:星新一『殿さまの日』)
・そのころの日本の社会の風潮が、そう哲学的だったとは思われない。
(出典:森本哲郎『読書の旅 愛書家に捧ぐ』)
類語
・時流(じりゅう)
意味:その時代の社会一般の風潮や、思想の傾向。(出典:デジタル大辞泉)
・潮流(ちょうりゅう)
意味:時勢の動き。時代の傾向。(出典:デジタル大辞泉)
・趨勢(すうせい)
意味:物事がこれから先どうなってゆくかという様子。(出典:大辞林 第三版)
・トレンド(とれんど)
意味:ファッションの流行や経済変動の動向など。(出典:デジタル大辞泉)
・時勢(じせい)
意味:移り変わる時代のようす。世の中の成り行き。(出典:デジタル大辞泉)