頓着
「そんなことに頓着しない」などのように使う「頓着」という言葉。
「頓着」は、音読みで「とんちゃく」と読みます。
「頓着」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「頓着」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
頓着の意味
「頓着」には次の意味があります。
・深く気にかけてこだわること。執着すること。(出典:デジタル大辞泉)
「頓着」をわかりやすく言うと「何かをとても気にすること」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自由になれたのが嬉しくて、その他のことに頓着する気になれなかった。
(出典:小野不由美『十二国記 06 風の万里 黎明の空(上)』)
・そんな高価なワインを、頓着せずに水のように飲んだというのか。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)
・スリッパを履いていないことに気付いたが、それに頓着する気持はなかった。
(出典:井上靖『崖(上)』)
・ 物がなくなっていることには全く頓着していないという風を装っている。
(出典:佐藤愛子『冥途のお客』)
・頓着なきものも知識あるものも主の前に立ちては同じく頓着なきものなり。
(出典:北村透谷『実行的道徳』)
類語
・執着(しゅうちゃく)
意味:一つのことに心をとらわれて、そこから離れられないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・執心(しゅうしん)
意味:ある物事に心を引かれて、それにこだわること。また、その心。(出典:デジタル大辞泉)
・貪着(とんじゃく)
意味:むさぼり執着すること。物事にとらわれること。(出典:デジタル大辞泉)
・拘泥(こうでい)
意味:あることを必要以上に気にしてそれにとらわれること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・固執(こしつ)
意味:あくまでも自分の意見を主張して譲らないこと。(出典:デジタル大辞泉)