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面影とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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面影

「母親の面影」などのように使う「面影」という言葉。

「面影」は、訓読みで「おもかげ」と読みます。

「面影」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「面影」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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面影の意味

「面影」には次の二つの意味があります。

1 記憶によって心に思い浮かべる顔や姿。
2 あるものを思い起こさせる顔つき・ようす。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

面影の意味①「記憶によって心に思い浮かべる顔や姿。」

「面影」の一つ目の意味は「記憶によって心に思い浮かべる顔や姿。」です。

何かの記憶を辿った時、頭に浮かんだ映像そのものが「面影」です。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・彼はこの二十年間、その少女の面影をずっと胸に抱いて生きてきたのだ。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK2』)

・あの人の面影が、強く残りすぎているのがいけないのかもしれない。
(出典:福井晴敏『∀ガンダム(上)』)

・彼は其処に踊り跳ねたい気持をじっと押えて、弟の面影を想像し初めた。
(出典:豊島与志雄『同胞』)

・我々はこの意識統一の根柢において直に神の面影に接することができる。
(出典:西田幾多郎『善の研究』)

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類語

心象しんしょう
意味:心の中に描き出される姿・形。(出典:デジタル大辞泉)

表象ひょうしょう
意味:心に思い浮かべられる外的対象の像。(出典:大辞林 第三版)

映像えいぞう
意味:心の中に一つのまとまった姿として描き出された像。(出典:デジタル大辞泉)

イメージ
意味:心の中に思い浮かべる姿や情景。(出典:大辞林 第三版)

面影の意味②「あるものを思い起こさせる顔つき・ようす。」

「面影」の2つ目の意味は「あるものを思い起こさせる顔つき・ようす。」です。

何かの記憶が呼び起こされた時、そのきっかけになったものが「面影」です。
人だけでなく、場所の様子などにも使います。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・米友が渾身から驚いたのは、この女の面影がお玉に似ていたからです。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)

・それは彼の顔のなかに死んだ婦人の面影が見られるからです。
(出典:ドイル『プライオリ学校』)

・だがいま広場には人々が群れ、電車と車が行き交い、当時の面影はない。
(出典:渡辺淳一『ひとひらの雪(下)』)

・兵はもうやらなかったが、練兵場の面影がまだそのままに残っていた。
(出典:高浜虚子『丸の内』)

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類語

印象いんしょう
意味:見たり聞いたりしたときに対象物が人間の心に与える感じ。(出典:大辞林 第三版)

所感しょかん
意味:事に触れて心に感じた事柄。(出典:デジタル大辞泉)

情景じょうけい
意味:心にある感じを起こさせる光景や場面。(出典:デジタル大辞泉)

風景ふうけい
意味:その場のようす。情景。(出典:大辞林 第三版)

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