露骨
「露骨なやりとり」などで使われる「露骨」という言葉。
「露骨」とかいて「ろこつ」と読みます。
文字から「骨を露わにする」という意味が感じ取られますが、実際にはどういった意味なのでしょうか。
この記事では「露骨」の意味や使い方について、書籍などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
露骨の意味
「露骨」には次の意味があります
・感情や本心をむきだしに示す。(出典: 大辞林 第三版 )
露骨をわかりやすくいうと、「建前など無視して本心をだしてしまう」ことを言います。
目上の人がいるときには話を合わせていても、相手がいなくなった途端に本心を言い始めるのも「露骨」な行動の一つと言えますね。
また、別の意図して「戦場で骨を晒す」という文字通りの意味もありますが、こちらはあまり使う場面がないですね。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・しかしこれは明らかに不快な表情を露骨に見せてはならぬことであった。
(出典:井伏鱒二『小説日本芸譚』)
・結野は露骨に嫌な顔をすると、椅子をずらして俺から少し距離をとった。
(出典:松野秋鳴『えむえむっ! 第01巻』)
・もっと、ことばを露骨にしていえば、つまり尊氏の指揮がなッていない!
(出典:吉川英治『私本太平記』)
・何者かの悪意の表現は、だんだんと露骨になってきているようにも思う。
(出典:綾辻行人『人形館の殺人』)
・課長が室を出てゆくと、記者連は大声をあげて露骨な意見の交換をはじめた。
(出典:海野十三『恐怖の口笛』)