難局
「難局を乗り切る」などのように使う「難局」という言葉。
「難局」は、音読みで「なんきょく」と読みます。
「難局」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「難局」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
難局の意味
「難局」には次の意味があります。
・困難な局面。処理のむずかしい重大な情勢。(出典:デジタル大辞泉)
「局」は情勢を意味する言葉で、難しいを意味する「難」と組み合わさることで、困難な情勢や局面を表します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・難局を切り抜けるには、自分たちの能力に頼るより手がないのだ。
(出典:ドイル/永井淳訳『失われた世界』)
・難局を打開する唯一の道は、広く一般からの協力を得ることである。
(出典:本田靖春『誘拐』)
・矛盾した気持ちを抱えようとも、今はこの難局を乗り切ることが最優先である。
(出典:池上永一『テンペスト1 若夏の巻』)
・普段はどんな難局でも、涼しい顔をしてとり仕切ってしまうほど敏腕なのだ。
(出典:石田衣良『下北サンデーズ』)
・二十三歳の信長は全身の総血をしぼってこの難局と格闘した。
(出典:坂口安吾『梟雄』)
類語
・急場(きゅうば)
意味:差し迫って、すぐに処置しなければならない場合。(出典:デジタル大辞泉)
・苦境(くきょう)
意味:苦しい境遇。苦しい立場。(出典:デジタル大辞泉)
・窮地(きゅうち)
意味:追い詰められて逃げ場のない苦しい状態や立ち場。(出典:デジタル大辞泉)
・危局(ききょく)
意味:急迫した時局、場面。危険な状態。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・非常時(ひじょうじ)
意味:非常の事態が起こった時。(出典:デジタル大辞泉)