雀の涙
「雀の涙ほどのお小遣い」などのように使う「雀の涙」という言葉。
「雀の涙」は、訓読みで「すずめのなみだ」と読みます。
「雀の涙」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「雀の涙」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
雀の涙の意味
「雀の涙」には次の意味があります。
・非常に少ないことのたとえ。(出典:大辞林 第三版)
雀の流す涙ほど少ないもののことを言います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・何のこれぐらい、五百三十億近くも取るんやから、ほんの雀の涙ですわなあ。
(出典:天藤真『大誘拐』)
・魚梯から落ちる水が、雀の涙ほどに量が少なくなっていったからだ。
(出典:佐藤垢石『利根の尺鮎』)
・ 土地屋敷を抵当にしての金などは文字通り雀の涙ほどである。
(出典:吉田知子『無明長夜』)
・取材の謝礼はほんの雀の涙で、そんなもののためにこんな凝った嘘をつくとは考えられない。
(出典:山本弘『神は沈黙せず』)
・おれたちにとっちゃ大金だが、葉暁丹には雀の涙にもならない。
(出典:馳星周『不夜城』)
類語
・猫の額(ねこのひたい)
意味:場所の狭いことのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
・少額(しょうがく)
意味:少しの金額。わずかな金額。(出典:デジタル大辞泉)
・びた一文(びたいちもん)
意味:鐚銭一文。きわめてわずかのかね。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・腐れ金(くされがね)
意味:取るに足りない、ほんの少しの金銭。はした金(がね)。(出典:デジタル大辞泉)
・端金(はしがね)
意味:わずかの金銭。ある金額に達しない、はんぱな金銭。(出典:精選版 日本国語大辞典)