隠語
「ネット上の隠語」などのように使う「隠語」という言葉。
「隠語」は、音読みで「いんご」と読みます。
「隠語」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「隠語」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
隠語の意味
「隠語」には次の意味があります。
・特定の社会・集団内でだけ通用する特殊な語。(出典:デジタル大辞泉)
「隠語」とは、特定の仲間内だけで通じる言葉のことで、外部に秘密が漏れないようにしたり、仲間意識を高めたりするために使われます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・捜査員が日常使っている隠語の大半も、わかっているような顔をしているだけである。
(出典:佐竹一彦『新任警部補』)
・これまでの隠語だけでは、何の秘密をも知ることは出来ない。
(出典:国枝史郎『仇討姉妹笠』)
・隠語集にないものが使われていることもあって訳者を大いに悩ました。
(出典:ヴィドック/三宅一郎訳『ヴィドック回想録』)
・あまり隠語が多いので、この原稿のあとにまとめて書きとめておきました。
(出典:開高健『ずばり東京』)
・わざと隠語を使って断ると、そうですか、じゃ今度またと出て行った。
(出典:織田作之助『世相』)
類語
・死語(しご)
意味:一言語の中で、古く用いられていた単語で、今は全く使用されなくなってしまったもの。(出典:デジタル大辞泉)
・俗語(ぞくご)
意味:標準的な口語に対して、あらたまった場面では用いられないような、くだけたことば。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・造語(ぞうご)
意味:新語をつくること。既存の語を組み合わせるなどして新しい意味の言葉をつくること。(出典:デジタル大辞泉)
・山言葉(やまことば)
意味:猟師・きこりなどが、山に入ったときだけ用いる特殊な言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・通語(つうご)
意味:普通一般に行なわれていることばやいいまわし。(出典:精選版 日本国語大辞典)