闊達
「自由闊達」などのように使う「闊達」という言葉。
「闊達」は、音読みで「かったつ」と読みます。
「闊達」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「闊達」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
闊達の意味
「闊達」には次の意味があります。
・度量が広く、小事にこだわらないさま。(出典:デジタル大辞泉)
「闊達」をわかりやすく言うと「広い心を持ち、小さいことにこだわらない様子」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この女ひとたちは闊達に恋や性について語ることなど、絶対にないのだろう。
(出典:森瑤子『情事・誘惑』)
・紳士的で明朗闊達な男だと思ったが、それ以上の強い印象は持たなかった。
(出典:小池真理子『狂王の庭』)
・男のように闊達なその笑い声は、はつの機嫌のいいときの笑い癖である。
(出典:藤沢周平『夜消える』)
・みんなが人生を闊達に生きれば誰かが犠牲になってしまうというのは間違いだ
(出典:半村良『黄金伝説』)
・そこへゆくと茶々の考え方には、女ばなれした闊達さと弾力があった。
(出典:杉本苑子『影の系譜 豊臣家崩壊』)
類語
・洒脱(しゃだつ)
意味:俗気がぬけて、さっぱりしていること。あかぬけしていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・寛容(かんよう)
意味:心がひろくて、他人の言動をよく受け入れること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・寛大(かんだい)
意味:心が広くゆったりしていること。おおようであること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・海容(かいよう)
意味:寛大な心で相手の罪やあやまちを許すこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・広量(こうりょう)
意味:度量が広いこと。心が大きいこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)