関与
「事件に関与する」などのように使う「関与」という言葉。
「関与」は、音読みで「かんよ」と読みます。
「関与」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「関与」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
関与の意味
「関与」には次の意味があります。
・ある物事に関係すること。たずさわること。かかわること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
物事に関係することを意味する言葉はいくつかあります。
「関係する」や「関わる」は、何らかの接点があるというレベルでも使用しますが、「関与」は「深く関係する」という意味で使うことが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・リーダー殺害に麻布の老婦人が関与しているという具体的な証拠はない。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK3』)
・むろん、先生ご自身にも政治に関与したいというご希望がないのではない。
(出典:下村湖人『現代訳論語』)
・国家が科学研究に関与することについては、科学者の間に反対もある。
(出典:中井正一『調査機関』)
・大田区の事件については関与を否定しているからだ。
(出典:宮部みゆき『名もなき毒』)
・これでお兄さんの関与の可能性はほとんど考えられなくなりました。
(出典:和田はつ子『虫送り』)
類語
・関わる(かかわる)
意味: 関係をもつ。関係する。重大なつながりをもつ。影響が及ぶ。(出典:デジタル大辞泉)
・関する(かんする)
意味:関係がある。関係はあるがあまり深くない場合に用いられる。(出典:goo国語辞書)
・携わる(たずさわる)
意味:ある物事に関係する。従事する。手を取り合う。連れ立つ。関係が深い場合に用いられる(出典:goo国語辞書)
・連携(れんけい)
意味:互いの間につながりのあること。他と密接な関連をもつこと。(出典:デジタル大辞泉)
・与る(あずかる)
意味:物事にかかわりをもつ。関係する。関与する。(出典:デジタル大辞泉)