鎮痛
「鎮痛作用」などのように使う「鎮痛」という言葉。
「鎮痛」は、音読みで「ちんつう」と読みます。
「鎮痛」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「鎮痛」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
鎮痛の意味
「鎮痛」には次の意味があります。
・痛みをおさえしずめること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「鎮痛作用」とは「痛みをおさえしずめるはたらき」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・解熱や鎮痛を必要とする人は、そんなに多いのか。
(出典:星新一『きまぐれ遊歩道』)
・薬液には麻酔剤も含まれているから、鎮痛効果もある。
(出典:高千穂遙『クラッシャージョウ・シリーズ(全13巻) 12 〔外伝1〕ドルロイの嵐』)
・その子は、子供向きに甘い味をつけてある鎮痛解熱剤をまるまる一瓶食べてしまったんです。
(出典:宮部みゆき『クロスファイア下巻』)
・これは脳内のモルヒネと言われるほどの鎮痛作用を持っている。
(出典:泡坂妻夫『毒薬の輪舞』)
・その年よりは困っている伸子と、もっと閉口している男の人に同情して伸子に、一つの鎮痛のための薬の名を書いた紙きれをくれた。
(出典:宮本百合子『道標』)
類語
・小康(しょうこう)
意味:病気が、すこしよい状態になること。小寧。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・痛み止め(いたみどめ)
意味:痛みを和らげ、止める薬。鎮痛剤。(出典:デジタル大辞泉)
・緩和(かんわ)
意味:物事の状態のきびしさや激しさの程度をやわらげたり、ゆるめたりすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・消炎(しょうえん)
意味:患部の炎症を消すこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・鎮静(ちんせい)
意味:騒ぎや興奮した気持などを、しずめ落ち着かせること。また、しずまり落ち着くこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)