釣瓶落し
「釣瓶落しの秋の夕暮れ」などのように使う「釣瓶落し」という言葉。
「釣瓶落し」は、「つるべおとし」と読みます。
「釣瓶落し」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「釣瓶落し」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
釣瓶落しの意味
「釣瓶落し」には次の意味があります。
・ 釣瓶を井戸の中へ落とすときのように、まっすぐにはやく落ちること。(出典:デジタル大辞泉)
とくに、秋の陽がすぐに落ちてしまう季節のことをいうことが多いです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・秋の陽は釣瓶落しというだけあって、暗くなるのが一日一日早くなっている。
(出典:平岩弓枝『御宿かわせみ 5 幽霊殺し』)
・つるべ落としとはよく言ったもので、夕景を楽しむには気を抜いてはいけないらしい。
(出典:奈須きのこ『Fate/hollow ataraxia 本編のみ ver1.00ルビあり』)
・釣瓶落しは、その桶が井戸の底に一気に落ちていくさまをいう。
(出典:渡辺淳一『メトレス 愛人』)
・やがて、二刻が過ぎ、秋の陽は釣瓶落しに暮れて行く。
(出典:平岩弓枝『御宿かわせみ 7 酸漿(ほおずき)は殺しの口笛』)
・秋ならぬ冬の陽の釣瓶落しである。
(出典:京極夏彦『狂骨の夢』)
類語
・更ける(ふける)
意味:季節が深まる。(出典:デジタル大辞泉)
・沈む(しずむ)
意味:太陽・月などが、地平線・水平線より下へ移動する。(出典:デジタル大辞泉)
・暮れる(くれる)
意味:太陽が沈んであたりが暗くなる。(出典:デジタル大辞泉)
・暮れかかる(くれかかる)
意味:夕暮れになりはじめる。(出典:デジタル大辞泉)
・暮れなずむ(くれなずむ)
意味:日が暮れそうで、なかなか暮れないでいる。(出典:デジタル大辞泉)