釘を刺す
「他言しないようにと釘を刺された」などのように使う「釘を刺す」という言葉。
「釘を刺す」は、訓読みで「くぎをさす」と読みます。
「釘を刺す」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「釘を刺す」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
釘を刺すの意味
「釘を刺す」には次の意味があります。
・あとで言い逃れや間違いなどが起きないように、あらかじめ念を押す。釘を打つ。(出典:大辞林 第三版)
わかりやすく言うと、「相手が約束を破ったり、困ったことが起きたりしないように前もって注意する」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかもそこへはもう電話をしないようにと風間から釘を刺されてしまった。
(出典:乾くるみ『リピート』)
・もう謝らなくていいと釘を刺したはずなのに、魅音は再び謝罪を口にした。
(出典:伏見健二『サイレンの哀歌が聞こえる』)
・あれほど釘を刺しておいたのに石川は大ファンだと挨拶に言い添えた。
(出典:高橋克彦『南朝迷路』)
・いや、一つだけ気になることがあったので、一応釘を刺しておくことにした。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 11 パラソルをさして』)
・いつでもおまえが正しいってわけじゃあないって釘を刺されていたのに。
(出典:久美沙織『小説版MOTHER1』)
類語
・念を押す(ねんをおす)
意味:重ねて注意する。また、何度も確かめる。(出典:大辞林 第三版)
・勧告(かんこく)
意味:ある行動をとるように説きすすめること。(出典:デジタル大辞泉)
・注意(ちゅうい)
意味: 気をつけるように傍らから言うこと。忠告。(出典:デジタル大辞泉)
・確認(かくにん)
意味: はっきり認めること。また、そうであることをはっきりたしかめること。(出典:デジタル大辞泉)
・忠告(ちゅうこく)
意味:心をこめて、過ちや欠点などを直すように言うこと。また、その言葉。いさめ。(出典:大辞林 第三版)