金科玉条
「金科玉条と心得ている」などのように使う「金科玉条」という言葉。
「金科玉条」は、音読みで「きんかぎょくじょう」と読みます。
「金科玉条」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「金科玉条」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
金科玉条の意味
「金科玉条」には次の意味があります。
・金科と玉条。きわめて大切な法律。重要な規則。守るべききまり。現代では、自分の主張や立場を守るための、絶対のよりどころの意に用いる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
非常に大切な守るべききまりであって、違反しないようにしようという考え方でもあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼らの金科玉条とは「将軍家御用達たし」であり「水戸様お出入り」である。(出典:草柳大蔵『実力者の条件 この人たちのエッセンス』)
・それを金科玉条として、下は小学校から、上は大学にいたるまでの教育でもつて日本人に詰めこんだ。(出典:蜷川新『天皇』)
・憲法は必ずしも絶対の金科玉条ではないのである。(出典:阿刀田高『詭弁の話術』)
・長崎屋に巣くう面々は、若だんなが大事という金科玉条を法の代わりにしているのだ。(出典:畠中恵『ぬしさまへ』)
・彼女は昔から、暴力反対を金科玉条にしていた。(出典:時雨沢恵一『キノの旅 第6巻』)
類語
・信奉(しんぽう)
意味:ある主義・宗教・学説などを最上のものと信じてあがめ、それに従うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・救世主(きゅうせいしゅ)
意味:世の中の人々を救う者。比喩的に、不振に陥った会社、商売、スポーツのチームなどを救う働きをした者。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・幸甚(こうじん)
意味:この上もない幸せ。大変ありがたいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・万謝(ばんしゃ)
意味:厚く感謝すること。(出典:デジタル大辞泉)
・拝謝(はいしゃ)
意味:つつしんで礼をいうこと。うやうやしく感謝すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)