野望
「世界制覇の野望を抱く」などのように使う「野望」という言葉。
「野望」は、音読みで「やぼう」と読みます。
「野望」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「野望」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
野望の意味
「野望」には次の意味があります。
・分不相応な望み。また、身の程を知らない大それた野心。(出典:デジタル大辞泉)
「野望」をわかりやすく言うと「(自分の身のことを考えて)おさえることなく、あらわにした不相応な望み」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一つの事件が起きなければ、彼はその野望を見事達成したかも知れない。
(出典:森村誠一『虚無の道標』)
・娘は父の夢に知らず知らずのうちに染まり、父の野望に支配されてきた。
(出典:大塚ひかり『源氏の男はみんなサイテー ―親子小説としての源氏物語』)
・信玄の野望が、その姿にあらわれているように感じられてならなかった。
(出典:咲村観『上杉謙信天の巻』)
・今見てしまったら、里香といっしょに見るっていう野望が消えてしまう。
(出典:橋本紡『半分の月がのぼる空5』)
・世界は鉄と戦乱と帝国への野望にみちた時代へさしかかろうとしている。
(出典:R・E・ハワード『征服王コナン』)
類語
・希望(きぼう)
意味:あることの実現をのぞみ願うこと。また、その願い。(出典:デジタル大辞泉)
・願望(がんぼう)
意味:願い望むこと。がんもう。(出典:デジタル大辞泉)
・野心(やしん)
意味:ひそかに抱く、大きな望み。また、身分不相応のよくない望み。野望。(出典:デジタル大辞泉)
・向上心(こうじょうしん)
意味:現在の状態に満足せず、よりすぐれたもの、より高いものを目ざして努力する心。(出典:デジタル大辞泉)
・憧憬(しょうけい)
意味:あこがれること。あこがれの気持ち。(出典:デジタル大辞泉)