醍醐味
「だいごみ」と読みます。
「仕事の醍醐味」といった形で使います。
本やCMでもよく聞く、「醍醐味」とはどのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「醍醐味」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
醍醐味の意味
醍醐味(だいごみ)には次の二つの意味があります。
1 仏陀の、最上で真実の教え。
2 物事の本当のおもしろさ。深い味わい。(出典:デジタル大辞泉)
「醍醐味」はもともと仏教用語であり、1の意味から転じて2の意味で一般に使われるようになりました。
それぞれの意味と使い方については下記の通りです。
醍醐味の意味①「醍醐の味」
醍醐味の一つ目の意味は「醍醐の味」です。
これは、仏教の用語として使われています。
仏教では、乳を精製する五つ過程における味を「五味」と言い、その中の「醍醐(だいご)」が最も最高の味であることから「醍醐のような最高の教え」ということで「醍醐味」というようになったのでした。
使い方・例文
・法華経を醍醐味と称することは陳隋の代なり(出典:日蓮遺文‐撰時抄)
醍醐味の意味②「物事の本当のおもしろさ」
醍醐味の二つ目の意味は「物事の本当のおもしろさ」です。
日常で使う場合はこの意味であることがほとんどです。
使い方・例文
・通訳の仕事の醍醐味の一つは、様々な業界を知り貴重な現場体験ができることである。 (出典:田丸公美子『シモネッタのデカメロン イタリア的恋愛のススメ』)
・強い馬を探しだすのが競馬の醍醐味であって、配当はその結果であるにすぎない。 (出典:山口瞳『草競馬流浪記』)
・というか旅先に限らず、綺麗な女性に声をかけるのは人生の醍醐味と言ってもいいかな。(出典:平坂読『ホーンテッド! 2』)
・ポーカーの醍醐味はこのように数人のプレーヤーを相手にする心理的かけひきにあります。(出典:松田道弘『ジョークのたのしみ』)
・しかし読書の醍醐味は、その著者の思考の世界に入り込み、それを自分の脳で楽しむことにある。(出典:齋藤孝『「できる人」はどこがちがうのか』)