邪
「邪な考え」などのように使う「邪」という言葉。
「邪」は、訓読みで「よこしま」と読みます。
「邪」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「邪」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
邪の意味
「邪」には次の二つの意味があります。
1 正しくないこと。道にはずれていること。また、そのさま。
2 横の方向であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
邪の意味①「正しくないこと。道にはずれていること。また、そのさま。」
「邪」の一つ目の意味は「正しくないこと。道にはずれていること。また、そのさま。」です。
「正は邪を制す」と使われる場合、この意味となります。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・僕の中にうごめく邪な欲望には、まったく気づいていないふうだった。
(出典:大石圭『檻の中の少女』)
・しかしそれとはまったく別に、ただ邪なだけの思いも存在している。
(出典:白瀬修『おと×まほ 第2巻』)
・あなたは自分の心に邪なものがあることを許さなかった。
(出典:田口ランディ『オクターヴ』)
・つまり、その邪な存在もまた、私の兄弟のようなものだったのだ。
(出典:ベニー松山『終末をもたらす者 (Sa・Ga FrontierII)』)
・あの人たちは、人生の測り知れない値をまるで知らない、邪な人たちです。
(出典:佐藤正彰訳『千一夜物語』)
邪の意味②「横の方向であること。また、そのさま。」
「邪」の二つ目の意味は「横の方向であること。また、そのさま。」です。
この場合、横しまとも書きます。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・襟に、白と赤の邪(横しま)の模様が入っている服を来ているのが犯人と見られる。
・その旗には、黄色と橙色の線が邪(横しま)に彩られていた。
・個体によっては、この邪(横しま)が厚い毛に覆われて、見えないものもある。
・稚魚の体面には、銀色と黒の邪(横しま)が入っているのが特徴です。