邦人
「邦人が捕虜にされる」などのように使う「邦人」という言葉。
「邦人」は、音読みで「ほうじん」と読みます。
「邦人」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「邦人」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
邦人の意味
「邦人」には次の意味があります。
・自国の人。(出典:デジタル大辞泉)
「邦人」には「日本人」という意味もあり、「外国にいる日本人」に対しても「邦人」と使います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・簡単な洋装だが髪の形といい顔の様子といい、明かに邦人の女である。
(出典:梅崎春生『日の果て』)
・民衆の生活雰囲気から同感を持たれない者は、常に一種の異邦人である。
(出典:豊島与志雄『異邦人の意欲』)
・海外邦人保護を目的の一つとする在外公館員だから、それは適格だろう。
(出典:松本清張『黒の回廊』)
・そういう時に君だけは自分が彼らの間に不思議な異邦人である事に気づく。
(出典:有島武郎『生まれいずる悩み』)
・平壌に居留していた邦人も似たような体験をしなければならなかった。
(出典:御田重宝『シベリア抑留』)
類語
・良民(りょうみん)
意味:善良な人民、まじめで勤勉な国民。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・常民(じょうみん)
意味:普通の国民。差別されない人々。大衆。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・庶民(しょみん)
意味:世間一般の人々。特別な地位・財産などのない普通の人々。(出典:デジタル大辞泉)
・暴民(ぼうみん)
意味:暴動を起こした人民。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・万民(ばんみん)
意味:多くの人民。すべての民。全国民。庶民。(出典:精選版 日本国語大辞典)