適正
「適正な運用」などのように使う「適正」という言葉。
「適正」は、音読みで「てきせい」と読みます。
「適正」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「適正」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
適正の意味
「適正」には次の意味があります。
・適当で正しいこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「適正」をわかりやすく言うと「正しいこと、適当であること、ちょうど良いこと」という意味になります。
「適」は「ふさわしい」、「正」は「ただしい」を意味する漢字です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・泣きそうになっている僕の表情に対する、もっとも適正な質問だった。
(出典:片岡義男『ラハイナまで来た理由』)
・今こうやって女の姿になって朝薫の隣に座っていることが二人の適正な距離だと思う。
(出典:池上永一『テンペスト2 花風の巻』)
・生命を保つには、この糖含有量が適正な値を示していなければならない。
(出典:斎藤栄『まぼろしの完全犯罪』)
・出席者を制限し、適正規模の会議を開くことは至難のわざとなってきた。
(出典:湯川秀樹『創造的人間』)
・間違いや、独善は許されない。これらをもとに、法律の適正な運用を私達は期待しているのである。
(出典:上野正彦『死体は知っている』)
類語
・最適(さいてき)
意味:最も適当であること。いちばん適していること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・適切(てきせつ)
意味:状況・目的などにぴったり当てはまること。(出典:デジタル大辞泉)
・好適(こうてき)
意味:何かを行なうのにちょうどよいこと。ふさわしいこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・適格(てきかく)
意味:資格にかなうこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・穏当(おんとう)
意味:物事がむりなく、よく道理にかなっているさま。妥当なさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)