過失
「重大な過失をおかす」などのように使う「過失」という言葉。
「過失」は、音読みで「かしつ」と読みます。
「過失」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「過失」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
過失の意味
「過失」には次の意味があります。
・不注意などによって生じたしくじり。過ち。(出典:デジタル大辞泉)
「過失」をわかりやすく言い換えると、「注意不足や怠慢によっておかしてしまう失敗」ということになります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それに過失もない完全な人間だなんて、どこにいったいいるでしょう?
(出典:バルザック/小西茂也訳『ゴリオ爺さん』)
・夫にどんな過失があるとしても、彼女はすべて許せるような気がした。
(出典:横溝正史『山名耕作の不思議な生活』)
・過失が悪意よりひどい結果をもたらすということを私はここで学んだ。
(出典:秋山駿『人生の検証』)
・全く運転手の過失で、こんな何でもないところで飛んだドジをやったものです。
(出典:北原白秋『フレップ・トリップ』)
・僕がこの過失に気がついたのは今から二三年前である。
(出典:夏目漱石『彼岸過迄』)
類語
・過ち(あやまち)
意味:やりそこなうこと。(出典:大辞林 第三版)
・失態(しったい)
意味:面目を損なうようなしくじり(出典:デジタル大辞泉)
・誤り(あやまり)
意味:やりそこない。失敗。(出典:デジタル大辞泉)
・間違い(まちがい)
意味:しくじり。(出典:大辞林 第三版)
・落ち度(おちど)
意味:失敗。あやまち。(出典:大辞林 第三版)