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正鵠とは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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正鵠

「正鵠を射る」などのように使う「正鵠」という言葉。

「正鵠」は、音読みで「せいこく」と読みます。

「正鵠」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「正鵠」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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正鵠の意味

「正鵠」には次の二つの意味があります。

1 弓の的の中心にある黒点。
2 物事の急所・要点。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

正鵠の意味①「弓の的の中心にある黒点。」

「正鵠」の一つ目の意味は「弓の的の中心にある黒点。」です。

「正」「鵠」それぞれ単体でも同様の意味合いで使うことができます。
また「鵠」は「くぐい」とも読み、白鳥の古名として用いられる漢字です。元々的の中心は黒ではなく白であったため、中心が黒点となった現在でも、「鵠」は的の中心という意味合いで用いられます。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・一樹を正鵠とする。

・正鵠を失わず。
(出典:礼記)

・射手の放った矢が正鵠を射抜く。

・霧雨の中で正鵠がぼやける。

・正鵠を見定める。

正鵠の意味②「物事の急所・要点。」

「正鵠」の二つ目の意味は「物事の急所・要点。」です。

上記の一つ目の意味「弓の的の中心にある黒点。」が転じて生まれた意味合いです。
多くの場合「正鵠を得る」、「正鵠を射る」という形で用いられます。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・私は大体に於て五万の図の山名は正鵠を得ていると認めるものである。
(出典:木暮理太郎『上州の古図と山名』)

・しかしそのいずれも、決して正鵠せいこくを射てはいなかったのであった。
(出典:橘外男『陰獣トリステサ』)

・もし私の直感が正鵠せいこくを射抜いていましたら、影がK君を奪ったのです。
(出典:梶井基次郎『Kの昇天』)

・かつてエサル師がおっしゃっていたことは、きっと、正鵠せいこくていたのだ。
(出典:上橋菜穂子『獣の奏者 II 王獣編』)

・マラーの、その見とおしは、今日から見て正鵠を得ていました。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)

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