過ち
「おおきな過ちを犯す」などのように使う「過ち」という言葉。
「過ち」は、訓読みで「あやまち」と読みます。
「過ち」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「過ち」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
過ちの意味
「過ち」には次の二つの意味があります。
1 まちがい。失敗。
2 犯してしまった罪。過失。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
過ちの意味①「まちがい。失敗。」
「過ち」の一つ目の意味は「まちがい。失敗。」です。
男女間の不倫などを意味することもあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・同じ過ちを何度も繰り返してしまっているのはわたしがバカだからだろうか。
(出典:西田俊也『love history』)
・下に行って何か軽く飲もうかしらんと、考えたのが過ちのもとであった。
(出典:森瑤子『終りの美学』)
・そうして注意しに行こうと足を向けた時、彼女は自らの過ちに気がついた。
(出典:奈須きのこ『Fate/stay night 凛 Unlimited Blade Works GoodEnd -sunny day』)
・「たった一度の過ちのせいで、離婚しようっていうのね」と妻は言った。
(出典:森瑤子『TOKYO愛情物語』)
類語
・間違い(まちがい)
意味:しくじり。過失。あやまち。まちがえ。(出典:デジタル大辞泉)
・誤り(あやまり)
意味:正しくないこと。まちがい。(出典:デジタル大辞泉)
・錯誤(さくご)
意味:まちがうこと。また、そのまちがい。あやまり。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・誤謬(ごびゅう)
意味:まちがえること。まちがい。(出典:デジタル大辞泉)
過ちの意味②「犯してしまった罪。過失。」
「過ち」の二つ目の意味は「犯してしまった罪。過失。」です。
過去にしでかした悪いことを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ただそれだけの苦痛で、私の犯した過ちが許されるというのだろうか。
(出典:牧野修『アロマパラノイド 偏執の芳香』)
・その過ちを少しでも償うことができるなら、いかなる助けも惜しまない。
(出典:エディングス『マロリオン物語9 ケルの女予言者』)
・われわれは彼らを憐れみその過ちと罪悪を反省させようとするだけである。
(出典:山田風太郎『同日同刻 ―太平洋戦争開戦の一日と終戦の十五日』)
・そしてその過ちは形を変えてゆくだけで決して消えてゆくものではない。
(出典:尾崎豊『黄昏ゆく街で』)
類語
・咎(とが)
意味: 罰されるべき行為。罪。(出典:デジタル大辞泉)
・犯罪(はんざい)
意味: 罪をおかすこと。法にふれること。また、その罪。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・罪業(ざいごう)
意味:仏語。罪となる悪い行い。(出典:デジタル大辞泉)
・悪行(あくぎょう)
意味:人の道に外れた悪い行い。あっこう。(出典:デジタル大辞泉)