逸話
「逸話がある」などのように使う「逸話」という言葉。
「逸話」は、音読みで「いつわ」と読みます。
「逸話」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「逸話」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
逸話の意味
「逸話」には次の意味があります。
・その人についての、あまり知られていない興味深い話。エピソード。(出典:デジタル大辞泉)
一般的にはその人物の性格をよく表している話が多いですが、逆に、その人物の意外な側面を紹介する話もあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ローリーはある教授の逸話について話していて、まわりにいた連中が大笑いしていました。(出典:パトリシア・コーンウェル『検屍官』)
・巧みな話術で、内科医として経験した面白い逸話を次から次へと披露する。(出典:大山誠一郎『アルファベット・パズラーズ』)
・その絵と引き替えに、伯爵が魔法の地図を手に入れたという逸話があるらしいのだ。(出典:谷瑞恵『伯爵と妖精 第19巻 月なき夜は鏡の国でつかまえて』)
・彼女がいつも護符を肌身離さず持っていたという逸話も、よく知られている。(出典:澁澤龍彦『世界悪女物語』)
・翁の実力を直接に評価する参考材料としてはこの逸話がたった一つ残っているきりである。(出典:夢野久作『梅津只円翁伝』)
類語
・裏話(うらばなし)
意味:一般には知られていない内輪の話。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・内緒話(ないしょばなし)
意味:人に聞かれないように、こっそりする話。(出典:デジタル大辞泉)
・余話(よわ)
意味:世間に知れ渡っていないちょっとした話。(出典:デジタル大辞泉)
・楽屋話(がくやばなし)
意味:楽屋内での話。転じて、内輪同士の話。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・エピソード
意味:ある人について、あまり知られていない興味ある話。(出典:デジタル大辞泉)