通称
「このトンネルは、通称お化けトンネルである」などのように使う「通称」という言葉。
「通称」は、音読みで「つうしょう」と読みます。
「通称」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「通称」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
通称の意味
「通称」には次の意味があります。
・正式ではないが世間一般で呼ばれている名称。とおり名。鎌倉東慶寺を縁切り寺、徳川光圀を水戸黄門、歌舞伎「与話情浮名横櫛よわなさけうきなのよこぐし」を「切られ与三よさ」とよぶ類。(出典:デジタル大辞泉)
「通称」をわかりやすく言うと「一般的に呼ばれている名前」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ご近所の奥さま方は、自分たちで好きなように通称をつけていたようです。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 26 クリスクロス』)
・これは学問上の通称で、この名であれば世界中の学者にはだれにでも通ずる。
(出典:牧野富太郎『アケビ』)
・甲板は甲板下士官と通称され、従来下士官から選ばれるのが普通であった。
(出典:辺見じゅん『完本 男たちの大和(上)』)
・青騎士伯爵というのは古い通称で、今となっては人間の世界ではまず使われない。
(出典:谷瑞恵『伯爵と妖精 第15巻 運命の赤い糸を信じますか?』)
・学生時代から通称キン坊と呼ばれ、ある種の人気者で私とはウマが合った。
(出典:上坂冬子『おんなの一人旅』)
類語
・通り名(とおりな)
意味:世間一般に通用している名。通称。(出典:デジタル大辞泉)
・俗称(ぞくしょう)
意味:世間で通っている、正式でない呼び名。通り名。通称。(出典:デジタル大辞泉)
・あだ名(あだな)
意味:本名とは別に、その人の容姿や性質などの特徴から、他人がつける名。ニックネーム。あざな。(出典:デジタル大辞泉)
・ニックネーム
意味:親しみやからかいの気持ちを込めて呼ばれる、本名以外の名。愛称。(出典:デジタル大辞泉)
・愛称(あいしょう)
意味:親愛の気持をこめてよぶ、本名とは別のよび名。(出典:精選版 日本国語大辞典)