逐次
「逐次処理」などのように使う「逐次」という言葉。
「逐次」は、音読みで「ちくじ」と読みます。
「逐次」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「逐次」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
逐次の意味
「逐次」には次の意味があります。
・順を追ってつぎつぎに行われるさま。(出典:大辞林 第三版)
「逐次」をわかりやすく言えば「一つ一つ順を追ってつぎつぎに行われること」で、「順次(じゅんじ)」と同じ意味です。
「逐次○○」と副詞的にも使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私は続く幾つかの章で、それ等の理由を逐次に述べようと思います。
(出典:柳宗悦『民芸とは何か』)
・王府の役人は事あるごとに自分の行動を制限し、逐次上層部に報告していること。
(出典:池上永一『テンペスト1 若夏の巻』)
・我々もこれを予期していたので、昼間見ておいた地形を利用して逐次敵に接近して行った。
(出典:高木俊朗『抗 命 インパールII』)
・しかしかくのごとく収斂するためには逐次の各項の間に一定の条件が満足されなければならぬ。
(出典:寺田寅彦『方則について』)
・今これを逐次語りたいのだが、最初にいえることは、これらが実に共通した要素を持った事件だということである。
(出典:河上徹太郎『日本のアウトサイダー』)
類語
・漸次(ぜんじ)
意味:時間の推移とともに変化するさま。(出典:大辞林 第三版)
・次第に(しだいに)
意味:事態が時の経過とともに少しずつ変化するさま。(出典:大辞林 第三版)
・段段(だんだん)
意味:順を追ってゆっくりと変化してゆくさま。(出典:デジタル大辞泉)
・漸く(ようやく)
意味:時間がたつにつれて状態が少しずつ変化するさま。(出典:大辞林 第三版)
・追い追い(おいおい)
意味:順を追って。だんだんに。(出典:デジタル大辞泉)