逆鱗
「逆鱗にふれる」などのように使う「逆鱗」という言葉。
「逆鱗」は、音読みで「げきりん」と読みます。
「逆鱗」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「逆鱗」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
逆鱗の意味
「逆鱗」には次の意味があります。
・天子の怒り。転じて、目上の人の怒り。(出典:デジタル大辞泉)
「ぎゃくりん」と読んでしまいそうですが「げきりん」と読みます。
竜のあごの下にある逆さに生えたうろこに触れると竜が怒る、という「韓非子(かんぴし)」の故事からきている言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
逆鱗の使い方・例文
・彼を陛下の逆鱗の的にすることもできなかったのでございます。
(出典:アレクサンドル・デュマ/石川登志夫訳『鉄仮面(上)』)
・召喚獣を使って対処しようとしたことが逆鱗に触れてしまったようだ。
(出典:井上堅二『バカとテストと召喚獣 5』)
・たとえ監督の逆鱗に触れて、次の試合に出場できなくたって構わない。
(出典:野沢尚『龍時(リュウジ)3―4』)
・婆っちゃの逆鱗に一度でも触れた経験があるなら、無理もないことだ。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 5 目明し編』)
類語
・不興(ふきょう)
意味:機嫌が悪いこと。特に目上の人の機嫌をそこなうこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・勘当(かんどう)
意味:親が子との縁を切ること。また、主従関係・師弟関係を断つことにもいった。責めてしかること。(出典:デジタル大辞泉)
・勘気(かんき)
意味:主君・主人・父親などの怒りに触れ、とがめを受けること。また、その怒りやとがめ。(出典:デジタル大辞泉)
・怒り(いかり)
意味:おこること。いきどおり。立腹。(出典:デジタル大辞泉)
・ひんしゅく
意味:眉をひそめること。顔をしかめて不快の情を表わすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)