逆流
「川の水が逆流する」などのように使う「逆流」という言葉。
「逆流」は、音読みで「逆流」と読みます。
「逆流」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「逆流」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
逆流の意味
「逆流」には次の意味があります。
・流れるべき方向やそれまで流れていた方向と反対に流れること。また、その流れ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「逆流」をわかりやすく言うと「普通の流れとは反対の方向に流れること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・私の血はどんどんと頭へ逆流して物の判断もつかないようになりました。
(出典:大倉燁子『魂の喘ぎ』)
・まるでその精が彼の全身の血管に逆流したのではないかとさえ思われる。
(出典:山田風太郎『忍者六道銭』)
・けれどもすぐまた他の感情の流れが逆流して、彼女をまき込んでしまう。
(出典:ストレイチー・リットン『エリザベスとエセックス』)
・木の切れっ端や、古俵などが潮に乗って海から川の方へ逆流して行った。
(出典:葉山嘉樹『浚渫船』)
・心臓から逆流してきた血を吐いて、まだ自分が生きていると確認する。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜-1 本編』)
・悪いことに、騒ぎに押されて、逃げたはずの監視兵たちが逆流してきた。
(出典:井上祐美子『五王戦国志2 落暉篇』)
・過ぎてきた時間の流れが逆流し、音をたてて渦を巻き始めたような気がした。
(出典:小池真理子『雪ひらく』)
・教師たちが教室へと急ぐ廊下を逆流し、階段を三段飛ばしで駆け下りた。
(出典:大槻ケンヂ『グミ・チョコレート・パイン パイン編』)