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形跡とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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形跡

「物が置かれた形跡がない」などのように使う「形跡」という言葉。

「形跡」は、音読みで「けいせき」と読みます。

「形跡」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「形跡」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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形跡の意味

「形跡」には次の意味があります。

物事が行われたあと。何かがあったあと。(出典:デジタル大辞泉)

「形跡」の類語としては、「痕跡」があります。

前者が以前何らかの物事があったこと、何らかの物事が行われた証拠となる跡が残っていることを示すのに対し、後者は過去に何かあったことが分かるような跡が消えずに、かすかに残っていることを示しています。

形跡には「形」の文字が表わすようにはっきりとした跡が残っているイメージを、「痕跡」には「痕」の原義である怪我をした跡から意味が転じ、消えずにぼんやりと跡が残っているというイメージを持つと分かりやすいでしょう。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・壁や天井が崩くずれた形跡はないので、どこかから運ばれてきたものだろう。
(出典:山本弘『サーラの冒険 1 ヒーローになりたい !』)

・あの晩の捜査の結果では、全然犯人の出て行った形跡がない様に見えました。
(出典:江戸川乱歩『D坂の殺人事件』)

・綿密に裏を取ったが、この三組は事前にまったく接触を持った形跡がない。
(出典:京極夏彦『姑獲鳥の夏』)

・ずいぶんたくさん泣いたから、その形跡は少しは残っていたはずだ。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK2』)

・少なくとも、彼女が以前から貯金していた形跡がないことはたしかだった。
(出典:東野圭吾『予知夢』)

類語

跡(あと)
意味:以前に何かが行われたしるし。(出典:デジタル大辞泉)

痕跡(こんせき)
意味:ある物事が過去にあったことを示す、かすかなあと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

跡形(あとかた)
意味:もと何かがあった証拠として残っているしるし。(出典:デジタル大辞泉)

足跡(そくせき)
意味:立ち寄った道筋。逃げた行方。(出典:デジタル大辞泉)

名残(なごり)
意味:ある事柄が過ぎ去ったあとに、なおその気配や影響が残っていること。また、その気配や影響。(出典:デジタル大辞泉)

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