退路
「退路を塞ぐ」などのように使う「退路」という言葉。
「退路」は、音読みで「たいろ」と読みます。
「退路」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「退路」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
退路の意味
「退路」には次の意味があります。
・退却する道。にげみち。(出典:精選版 日本国語大辞典)
例えば、冒頭の「退路を塞ぐ」は「逃げ道を塞ぐ」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・さすがに全員を相手にする気はなかったが、退路は確保する必要がある。
(出典:賀東招二『フルメタル・パニック!8 燃えるワン・マン・フォース』)
・そのうちの一匹をこちらから襲わないかぎり、退路はすべて遮断される。
(出典:バローズ『火星シリーズ2 火星の女神イサス』)
・誰が命じたわけでもないのに影たちは整然と動き、おれの退路を断った。
(出典:菊地秀行『トレジャー・ハンター2 エイリアン魔獣境 I』)
・逃げ出した民の群れが包囲され、退路を支えた兵のほとんどは斃れた。
(出典:小野不由美『十二国記 5 東の海神 西の滄海』)
・退路の海は満ち潮になり、同時に波が高くなって渡渉できなくなっていた。
(出典:新田次郎『新田義貞(下)』)
・唯一の退路は、はるか西の地平線に今も見える名も知れぬ大河だった。
(出典:光瀬龍『百億の昼と千億の夜』)
・アイレインの知らない退路を多数用意していたとしでもまったく不思議ではない。
(出典:雨木シュウスケ『レジェンド・オブ・レギオス 第1巻 リグザリオ洗礼』)
・何もしていないのに、 いつの間にか後ろが断崖で退路がなくなっていた。
(出典:暁works『るいは智を呼ぶ2 花城花鶏』)