近隣
「近隣の住人」などのように使う「近隣」という言葉。
「近隣」は、音読みで「きんりん」と読みます。
「近隣」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「近隣」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
近隣の意味
「近隣」には次の意味があります。
・ごく近い隣家。ごく近い辺り。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「近隣」をわかりやすく言うと「となり近所」のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・すると伯爵は、近隣の人々の噂うわさを種にして政治談義をはじめるのでした。
(出典:バルザック/菅野昭正訳『谷間のゆり(下)』)
・一週間ほど前から近隣の犬がこの辺りを歩きたくなくなったらしい。
(出典:谷川流『8 涼宮ハルヒの憤慨』)
・三人とも伝染病であったことをミハンはのちに近隣の大人たちからきいた。
(出典:富野由悠季『オーラバトラー戦記 11 ハイパー・ホリゾン』)
・そんな事からからだを弱くして死んでしまつたと近隣のものが言ひ伝へた。
(出典:飯田蛇笏『秋風』)
・中学校はもちろん、小学校すら近隣の町に行かなければならないほどだ。
(出典:高橋克彦『星の塔』)
類語
・傍近(ぼうきん)
意味: 近い所。近所。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・近間(ちかま)
意味:距離が近いこと。近いところ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・間近(まじか)
意味:空間的に、間隔が少ない。近い。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・付近(ふきん)
意味:近くの場所。そのあたり。近辺。(出典:デジタル大辞泉)
・周囲(しゅうい)
意味:もののまわり。ぐるり。また、その長さ。(出典:精選版 日本国語大辞典)