迎合
「大衆迎合的」などのように使う「迎合」という言葉。
「迎合」は、音読みで「げいごう」と読みます。
「迎合」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「迎合」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
迎合の意味
「迎合」には次の意味があります。
・他人の意見・意向に従って、気に入られようとする。(出典:大辞林 第三版)
「迎合」は「人に気に入られようとする」という意味の言葉であり、自分の意見が無いことを意味するので、あまり良い意味では使いません。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そうして識らず識らずの間に自分の芸を堕落させて大衆に迎合して行く。
(出典:夢野久作『能とは何か』)
・彼はこの若い夫人の趣味に迎合した返辞がしたかったのである。
(出典:レニエ『燃え上る青春』)
・この著者のように、世に迎合しないで指摘する人がいなくてはならぬ。
(出典:星新一『きまぐれ博物誌・続』)
・あなたの研究発表など、やっぱり大規模寺院への迎合じゃないか。
(出典:柄刀一『400年の遺言 死の庭園の死』)
・上っすべりした迎合の料理というものは、決していいものではありません。
(出典:北大路魯山人『衰えてきた日本料理は救わねばならぬ』)
類語
・媚びる(こびる)
意味:他人に気に入られるような態度をとる。(出典:デジタル大辞泉)
・諂う(へつらう)
意味:人の気に入るように振る舞う。(出典:デジタル大辞泉)
・阿る(おもねる)
意味:気に入られようとする。(出典:大辞林 第三版)
・追従(ついしょう)
意味:あとにつき従うこと。また、人の意見に従うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・おべっか(おべっか)
意味:相手の機嫌をとろうとして、へつらったり、心にもないお世辞を言うこと。(出典:デジタル大辞泉)