迂回
「目的地に行くには迂回しなければならない」などのように使う「迂回」という言葉。
「迂回」は、音読みで「うかい」と読みます。
「迂回」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「迂回」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
迂回の意味
「迂回」には次の意味があります。
・物を避けて遠回りすること。また、回り道になっていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
正規のルートなどが通れなかったり使えなかった時に、遠回りすることを「迂回」と言います。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そんなふうに迂回してばかりいる一生は、いったい誰の一生なのだろう。
(出典:片山恭一『雨の日のイルカたちは』)
・この時間にわざわざ迂回すれば人に見られたときかえってあやしまれる。
(出典:大江志乃夫『凩の時』)
・たとえ他の都市へ行くにしても、一度戻って迂回しなければならない。
(出典:眉村卓『不定期エスパー2』)
・迂回うかいするルートも見当たらず、崖を降りようとするのは現実的ではない。
(出典:松岡圭祐『千里眼 ファントム・クォーター』)
・ジャングル内の迂回前進に全部隊の時間消費が多大であったからである。
(出典:五味川純平『ガダルカナル』)
類語
・迂路(うろ)
意味:遠回りの道。回り道。(出典:デジタル大辞泉)
・遠回り(とおまわり)
意味:遠い道を回って行くこと。まわり道をして行くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・遠道(とおみち)
意味:まわり道をすること。また、遠まわりの道。(出典:デジタル大辞泉)
・迂曲(うきょく)
意味: 回り遠いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・回り道(まわりみち)
意味:遠回りして行くこと。遠回りになる道。(出典:デジタル大辞泉)